【自己実現】マズローの欲求5段階説から、成長のステップを知る

こんにちは。
セルフフラワリングの奥山あきひろです!

自己実現していくために必要な知識・経験をご紹介している本ブログですが、今日は有名なマズローの欲求5段階説から見ていこうと思います。

この5段階説を取り入れることによって得られるメリットは、焦ることなく、ステップを踏んで成長していくことができることにあると思います。

まず自分の現在地を知ること。

そこから始まって順々に一段一段登っていかないと、今目の前にある課題が見えずに、踏み外してしまいます。

  • マズローの5段階欲求について知りたい方
  • 人生で自己実現していきたい方

に是非読んでいただきたい内容になっています。

マズローの欲求5段階説とは?

心理学者といえば、まず名前が挙がるのがフロイト・ユング・アドラーの三大巨頭です。

アブラハム・マズローは1908年~1970年に生きられた方なので、少し時代はかぶりますが、その少し後の時代、主に第二次世界大戦後にアメリカで活躍された心理学者になります。

マズローといえば、なんと言ってもこの「5段階欲求説」で有名です。

彼が5段階欲求説を初めて唱えたのは1943年といいますから、もう約80年経とうとしているにもかかわらず、あちこちで使われてるのを見ると、かなり理にかなった理論のように思えます。

マズローの大前提にある考え方が、

人間はたえず自己実現に向かって成長していく生き物である

ということです。

これにはとても同感します。

勇気がくじけてしまって、成長が止まったかのように思う人や、歳を取って行くにつれ考え方が固まる傾向はあると思いますが、それでも人間の心はいくつになっても成長欲求があって、人をより大きな人格へと押し広げているように思います。

マズローは、人間は低次の欲求から段階的に成長すると説きました。

つまり低次の欲求が満たされてなければ、まわりが高次の欲求を求めても、準備がまだできていないということですね。

小学生に中学生の問題を解かせるのに似ています。

それではマズローが説く五つの欲求を、低い欲求からひとつずつ順に見ていきましょう。

生理的欲求

食欲・性欲・睡眠欲の三大欲求を代表とする欲求です。

お腹がすき過ぎると、他の事にエネルギーが回らなくなって、とにかく食べたいとなりますよね。

眠すぎる時も同じで、どんなに頭が抵抗しても、体の欲求の方が強く、眠りに引きずり下ろされてしまいます。

動物を見ていても、家で飼われている犬猫たちは食欲・睡眠欲満たされて優雅ですが、満たされていない野良猫やハトたちは食べることに必死です。

まずこのベースとなる欲求を満たしてあげることが大切です。

安全の欲求

生理的欲求が満たされたら、次にまわりの危険から身を守って、安全に暮らしたいという欲求が湧き上がってきます。

原始的な生活をしていた人類が、集落を作ってまわりの獣から身を守ったイメージが浮かびます。

今の日本では、働けない人も生活保護などで、贅沢とは言えないけれど最低限の暮らしができていると言われています。

しかし職やお金を失いそうになった時、頭に憑りついて離れない不安は、この安全の欲求を失うのではないかという本能的な危険シグナルから出ているように思います。

社会的欲求

愛と所属の欲求とも呼ばれます。

人間は一人では生きていけない生き物ですから、本能的に愛と所属を求めます。

その欲求が満たされないと、孤独に苛まれたり、不安が頭から離れなくなったりします。

昔は最低限家族というつながりがあったのだと思いますが、今は核家族化が進み、家族ともつながりを感じずらくなっています。

孤独死のような社会問題も立ち上がっているのも、この社会的欲求が満たされてない人が多いからだと思います。

個人主義が推奨される社会傾向の中で、自分の中にあるけれど、否定しがちな欲求でもあるような気がしています。

承認欲求

この欲求が今の日本の社会の中で、求めている人がもっとも多い欲求のように思います。

自分が集団の中で価値ある人間だと感じる尊厳の欲求は、とても自然な欲求です。

人間褒められれば誰でも嬉しいものですし、当然の欲求なのですが、承認欲求の難しいところは、誰かに承認してもらえなかった時に、モチベーションが下がってしまったり、強い嫉妬や怒りのようなネガティブな感情が湧き上がってきやすいところにあると思います。

また優越感や劣等感を刺激して、競争感覚が強くなると、人間同士のトラブルだったり、協力関係が難しくなるなどの弊害を起こしてしまいます。

この承認欲求をどう超えればいいのかという自分なりの推論は、後ほど綴ってみたいと思います。

自己実現欲求

「自分らしくありたい」「自分にしかできないことを仕事にしたい」と自身で描いた夢の実現に向かって進む欲求です。

自分含め、多くの人がこの欲求に向かって切磋琢磨しているように感じます。

時代も一人一人が立つことを求められている時代で、今までのように言われていたことをやっていても生き残れない時代に来ているのだと思います。

しかしここに関しても、「依存はダメだ」「自立しなくては」と焦っていても空回りしてしまいます。

しっかり自分の強みも弱みも受け入れて、その上で自己実現に向かって歩いて行くことがもっとも大切だと思っています。

承認欲求のアプローチ方法

現在の日本人は、1の生理的欲求と2の安全の欲求については、基本的には満たされているのだと思います。

戦後から経済復興し、物に関しては問題なく豊かな時代になってきました。

今の課題はやはり心の領域なのだと思います。

毎年自殺者は数万人の単位で出ていますし、うつ病をはじめ、心を病まれている方はとても多いです。

そこにあるのは自分の価値を感じられなかったり、自分で自分を認めてあげることができないことにあるのだと思います。

僕も承認欲求は普通に強い人なので、大変苦しんだ時期がありました。

その時『嫌われる勇気』という、当時ベストセラーになったアドラー心理学の本を読んだのですが、そこには「承認欲求を求めるな」「否定するように」と書かれていました。

しかしそれを試した結果。。

自分にダメ出しするような感じになってしまうし、承認欲求丸出しの人を否定してしまうしで、ぼくにはあまり役に立ちませんでした。

それよりも自分に承認欲求があることをきちんと認めること

そして、心というのは自分自身で受け入れてあげると、逆説的に安心してコントロールができるようになるのだと学びました。

現在、自分の承認欲求に振り回している方がおられましたら、確かに渇望に近い強い欲求でしたら振り回されてしまうかもしれませんが、まずは自分で受け止めてあげることをおすすめします!

そのうち、頭では「求めていても必ず満たされるような欲求ではない」ことが分かっていると思いますので、自然と心も自分に受け止められて安心して、落ち着くようになると思います。

自己超越欲求に向かって

晩年のマズローは、自己実現欲求を超えた6つ目以上の欲求を提案しました。

それは自己超越欲求です。

自我という領域を超えて、「みんなの幸せ」だったり、「地球の平和」を願うような大きな欲求です。

1960年代という時代の大きなうねりの影響もあったのだと思いますが、マズロー自身、自己実現を達成して、その上の世界を垣間見たのではないかと想像します。

ぼくもそうですが、自分を超えた自己超越欲求を求めてる人って、今は特に多いと思います。

自我というものが幻想だということは、頭ではわかっていますし、より良い愛の世界というのが見えてる人はとても多いです。

しかし自分が通過してきて思うことですが、結構この領域に入るのは危険性もあると思いました。

というのも情報だけ多い世の中で、体験せずに悟った気になってしまう方がとても多いと思うからです。

言葉で言うことと行動してることが、外から見てると完全一致しないのですが、本人は悟った気になってしまっている。。(以前の自分を見ているようで恥ずかしいですが。。)

やはり階段は一つ一つ登っていく必要があるのだという認識に変わりました。

時代が大きく変化している中で、早く欠乏欲求を克服して成長したいと焦る気持ちもわかりますが、落ち着いて自分の目の前にある課題を一歩一歩進んでいくのが、結局一番の近道だと思います。

と自分に言い聞かせてます(笑)

まとめ

今日はマズローの欲求五段階説を見ることによって、ステップバイステップで成長していく必要性をシェアさせていただきました!

ちなみに補足ですが、一段一段と言っても、3段目の欲求の人が4段目5段目の欲求を持っていないのではなく、かぶっているのだと思います。

また時によって失業した時に、普段5段目に入る方が2段目に落ちるなんてこともあると思います。

なのであくまで目安ということで。

それでも時代に淘汰されずに残った良いイメージだと思いました。