「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」って知ってますか?
ラース・フォン・トリアー監督のあの悲しく痛い映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を
ついつい連想してしまいますが(笑)
まったく違くて、
純度100%の暗闇の中を、視覚障害のある方のアテンドにより、
普段の5感覚から「視覚」という1感覚を引いて、
いつもでは体験できない体験をするというイベントです^^
今回わたしは友人にこのイベントの情報を聞いて、単独で行ってきましたのでレポートしますね♪
今回のぼくの目的は「感性を取り戻す」こと。
そう、なんだか最近感性が鈍ってることをとても感じてしまい、
このような体験を必要としていたのだと思います。
「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」に興味を持ってる方へ、
極力ネタバレはしないように書いていこうと思いますので、
もし面白そうと思ったら、ぜひ体験してみてください!
目次
ダイアローグ・イン・ザ・ダーク
「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」の歴史は結構長くて、1988年ドイツ生まれだそうです。
そしてこれまで47カ国以上で開催されてきたそうで、多くの方がこの体験をしてきたことを思うと
感慨深いものがあります。
ぼくが行ってきたのは、東京の竹芝の会場です。
JRの浜松町から歩いていったのですが、普段ウーバーをやっていて方向感覚には自信がある方なのですが、
残念ながら迷いましたね(>_<)
竹芝に行かれる方は、時間に余裕を持って行った方がいいかもです。
時間が決まっていたので、最後は走ってゴールイン。
裏から来てしまったのもあり、入り口も本当に分かりずらく、タリーズの店員さんに聞いてようやくたどり着けました(笑)
15分前には来てくださいと言われていて、5分前に着いて、しかもトイレに行きたくて行きたくて仕方なかったのですが、
会場案内のスタッフの方がとてもやさしかったです^^
すごくアットホームで受け入れられてる感を感じました!
そしてすぐに時間になり、イベント開始です。
開催時間は約1時間半強というところでしょうか。
実はこのイベント1対1のマンツーマンで体験するのではなく、
8人組(その会によって若干人数前後するかも)対1人のアテンダーで行なうんです。
ぼくは一人で行きましたが、他の方は友人や家族で来られてるらしく、
みなさん盛り上がってるところにポツンと一人でいて、
正直はじめは馴染めるか不安でした。
しかし不思議なことに見える世界から見えない世界に入ると、
不思議とそういう境界線もなくなりはしないまでも、
かなり薄くなりました。
アテンダーの方の「場のセッティング」もあったからもあると思うけれど。
みなさんニックネームで呼び合って、ぼくはいつもの「あっくん」と呼んでもらいました^^
ここからはネタバレは避けて、感想中心にいきますね。
わたしたちクルーはここからいくつかのイベントを体験することになります。
視覚障害のある方が持っておられる杖で足元を確認したり、
前の方の肩をつかませてもらって、列になって歩いたりします。
はじめは本当におそるおそるという感じでしたが、
だんだん感覚をつかんでくるのが面白いです。
あとは声で位置確認をしたりも、すぐできるようになりました。
ラブ・イン・ザ・ダーク
今回のイベントのテーマは「愛」ということで、
普段あまり考えることのない愛に触れてみようという試みでした。
「ダイアローグ」って何を対話するんだろうと疑問だったのですが、
こういうことだったんですね。
感じたものをアウトプットして話し合う場が設けられています。
それぞれ感じたものは違いますが、
わたしから出てきた愛とは、「生きるのを助けあうこと」
これが根本にあるのだと感じました。
震災の時など緊急時に、普段は協力しあうことのない人たちが、
力を合わせて助け合うということがありますが、
まさにそのような感じで、お互い助け合わなくては前へ進めないような環境に遭遇すると、
人ってそういう愛の心が浮かんできて、助け合いたくなるものだなと感じました。
やっぱり前が見えないと心細くなるし、人の情報が大きな支えになります。
前に歩いている方の肩をつかませてもらったのですが、
彼女のセーターの温もりがどんなにあたたかったことか!
まさに普段感じないこういうことを感じるためにあるイベントだと感じました。
感想
ここではずっと休みなく、動いたり対話したりしましたが、
この純度100%の暗闇の中で、一人で黙って瞑想するのも
本当に心が落ち着くだろうなと思いました。
というわけで1時間半くらい暗闇の体験をして、
ゆっくりと光が差し込んできて、
今まで声で呼び合っていた方の外見も見えてきて、
この方とこの方が友人だったんだということも見えてきました。
これ、二日とか三日とか長い時間過ごすと、もっと違った感覚を味わえるだろうなと思いました。
終わってからなかなか感想がでてこなくて、心の中で今起きた体験を熟成しているのを感じました。
暗闇の中でこのハートの中で書いた言葉。
みなさん会場の窓に貼ることを推奨されていましたが、
ぼくは持ち帰りたくて持ち帰らせていただきました♪
この普段体験できない体験を通して、それぞれに新しい気づきがあると思います。
ぜひぜひ体験してみてくださいね!
