【アドラー心理学】性格(ライフスタイル)は変えられるものか?

こんにちは。
セルフフラワリングの奥山あきひろです!

このブログは自己実現のために必要な知識・経験などをお伝えしているブログになります。

今日から今年ぼくがもっともハマっているアドラー心理学の話題に入っていこうと思います!

心理学といえば、フロイト・ユングと次に有名なのがアドラーですが、前者二人に比べて、非常に日常生活と密接していて、単なる概念ではなく、現実的に有益な点で本当に学びがいのある心理学だと思います。

今回紹介するのは、野田俊作さんが書かれたこちらの本です↓

アドラー心理学を語る①性格は変えられる

著者/野田俊作

ぼくはアドラーのカウンセリングの資格まで取っておきたいなと思ってるくらい、アドラー心理学に可能性を感じているのですが、その過程において日本におけるアドラー心理学がどのように入ってきて、どのような団体によって運営されているのか調べてみました。

アドラー心理学がちゃんとした形で日本に伝えられたのが、1980年代のようですがアドラーのお弟子さんのお弟子さんにアメリカで直々に教わって、持ち帰ったのがこの野田さんのようなんです。

まさに日本のアドラー心理学におけるゴッドファーザーのような存在ですね(笑)

それだけあって、分かりやすいし、本当の意味でアドラー心理学が腑に落ちて、身に付いてるし、悟りの境地までいってるし(笑)、とにかく素晴らしく著者のイメージが伝わってくる本でした!

この本は4冊シリーズで、インタビュアーと対話方式で進めていく本です。

ざっくりいきすぎてはもったいない本なので、ゆっくり何回かに渡ってお伝えしていきますね^^

読み進めていると、ぼくが言っている「自己実現」なんて取るに足らなく思ってくるほどです(笑)

今回の記事は

  • 今までの自分を変えたい
  • 自分のことを受け入れたい

と思ってる方に是非お読みいただきたい内容になっています。

性格は変えられるものか?

夢をカタチにしていくために、やはり今までの自分を変える作業は、ある程度は必須になってくると思います。

少なくとも自分がどういう価値観を持って、どういう行動パターンを持ってるかは認識しておく必要があるでしょう。

なぜなら今までの自分の考えなり価値観が原因となって、今の結果が起きていると考えられるからです。

では、性格というのは変えられるものなのでしょうか?

変えられるとすればどうやって変えればいいんでしょうね?

結論から言うと、この本では性格は変えられる、つまり答えはイエスだと言っています。

ただしみなさん経験があることと思いますが、非常に難しい。。

なぜなら人間は自分の性格を変えないための努力を、絶えずやっているからだと言います。

一般に「三つ子の魂百まで」と言われるように、三歳までか、六歳までか、十二歳までかは諸説ありますが、人生の早い段階で性格は固定してしまうものだと言われています。

世界とはこういうところで、自分とはこういう人だと、決めつけてしまうのだと思います。

それはそうしておいた方が生きやすいからです。

まわりの人からしても、急にキャラが変わったり、昨日言ってたことと全然違うこと言い出したら、この人とどう付き合っていいか分からなくなってしまいますよね。

そしていつの間にか「本当は変えたいと思ってるんだけど、変えられない。どうやって変えればいいか変え方が分からない」となってしまうのですが、野田さんいわく、放っておくと性格はどんどん変わっていくと言います。

今までの自分を保っておけば、少なくとも何が起きるか次が予想できて、安心していられる。

自分を変えてしまうと、次に何が起きるのか予測不可能になってしまって、非常に怖い。

これはよく分かります。

ぼくも若い頃は自分に「アクセル」しかついてないと思っていましたが(笑)、非常に強い「ブレーキ」も付いていて、それが年々強まる傾向にあることを実感しています。

そこで若い頃にはやりがちですが、「これじゃダメだ」と自分にダメだしをして、無理矢理変えようとすると、はじめはうまくいったかのように思えますが、足に縄を縛られてるかのように逆戻りしてしまいます。

自分の性格の変え方

ちなみにアドラー心理学では、性格のことを「ライフスタイル」という用語で読んでいます。

ライフスタイルを直訳すると「生活様式」となりますので、単に英語を日本語に訳した感覚ではなく、アドラーなりの概念が定義された言葉になります。

ライフスタイルとは、「自己と世界の現状と理想についての信念体系」。

その人固有の信念であり、思い込みのシステムだと言います。

ぼくがよく使う言葉では、「観点」ですね。

すごく分かりやすい説明が書いてあったのですが、自分が行動する時に参照する「辞書」のようなものだということです。

子供の時にお母さんに怒られた場面があったとして、その時すねたらお母さんが優しくなった体験を持った人は、「人に怒られた時は、すねればいい」と心が覚えてしまい、その人のライフスタイルになっていってしまいます。

ぼくの例で言えば、強い勢いで言ってこられたら「言い返す」、やってこられたら「やり返す」というライフスタイルを身に付けてしまい、後になって非常に困りました(汗)

このライフスタイルも強い姉貴に対抗するため、学校では背の高いクラスメートに対抗するため、子供の頃にトレーニングを重ねて身に付けた自分の性格であり、行動パターンであることが分かります。

このようにこういう場面では、こういう行動をすればうまくいったといういわば成功体験があって、それを辞書に記録しておいて、そのような場面がやってくると、頭が認識していなくても、瞬時に参照して自動で行動してくれるという、とても便利であり、直そうと思うと非常に厄介な構造になっています。

こうしてその人特有の「考え方」が身に付き、「行動パターン」が固定化されていきます。

その行動パターンに気が付けば、変えられるかというとなかなかそうも行きません。

ここら辺はぼくは非常にトレーニングしてきたので、自信を持って言えますが、あまり強くない、変わっても問題ないの少ない事柄に関しては、気づいただけで変えられることができました。

しかし厄介なのは、強い不安・恐怖のような「情動」が入っている場合。

ぼくの例で言いますと、「強い奴らから自分を守らないといけない」という危機的状況の中で、頭がというより体が自然に覚えたライフスタイルなのです。

そこで気づいて、「大丈夫だよ。彼らはぼくを殺そうとしてるわけじゃないんだからね」と自分に言い聞かせたとしても、心は絶対あの怖い体験を「二度とするもんか!」と思ってるので、なかなか手放しません。

非常に気長で、自分に思いやりを持ったトレーニングが必要になります。

ぼくも今でも発動することがありますが、前に比べると劇的に状況反射で「怒りを怒りで返すこと」が少なくなりました。

その前に「おれ、めちゃくちゃ反応してるんだけど」など、相手に今の自分の状況を共有すると少しおさまるなど、新しい行動パターンを必死に身に付けて、新たに覚えなおしました(笑)

こうして人は性格を、本当に地道ですが、変えていくことができるんですね。

アドラーカウンセリングのライフスタイル診断について

アドラー心理学のカウンセリングには、もちろん個人の1対1のカウンセリングもあるのですが、公開カウンセリングというのが、伝統としてあるみたいです。

10月にあるということなので、参加しようと思っていますので、そのレポートもいずれブログに書いていこうと思っています!

また夫婦や親子とカウンセラーの2対1のカウンセリングも非常に面白そうです。

1対1の個人のカウンセリングの場合、先程のライフスタイルを診断して、自分がどのような性格を持っていて、行動するかを理解していくことを認知するところから始まることが多いようです。

ぼくはこういう自分を理解していく作業がとても好きなので、ものすごく興味がありますが、野田さんはライフスタイル診断は必須ではないと書いてありました。

むしろ必要最小限に抑えておきたいと。

簡単にいえば、人は「考えずに」新しい行動に飛び込んでいけば、簡単に性格は変わると言います。

それができないのが人間の業ですが(笑)、こう行動すればいいのが分かっていても、安全パイを選んで昔のパターンを繰り返してしまいます。

そこでカウンセリングでは「代替案」を一緒に考えて、必要であれば予行練習をして、心が「大丈夫だ」ということを安心してもらった上で、行動を変えていくということをやるそうです。

とてもいいですよね。

そうでないと、「変えることができない自分はダメなんだ」と逆に自己嫌悪に陥ってしまいそうです。

こうやって人間であれば致し方ない「守りの姿勢」を、ゆっくりと確実に変化させていくのだと思います。

ぼくは今までも嫌というくらい、この自分のパターンを変えるという努力をしてまいりましたが(笑)、新たな可能性を感じたので、今年の後半はもう一度カウンセリングに行って、再チャレンジしてこようと思っています^^

まとめ

今回はアドラー心理学の野田さんの本を通して、人は(難しいけれど)性格を変えていくことができる、ということについて学びました。

この素晴らしい本のシリーズに巡りあえたことがひとつにあるのと、この部分はしっかりお伝えしといた方がいいという思いから、数回に渡るシリーズで書いていこうと思います。

次回は「この方法でこんなにうまくいくんだ!」と感心してしまったルールを決めることによって夫婦関係がうまくいく方法や、進めたらアドラー心理学が最後に辿りつく「共同体感覚」について、書いてみようと思います。

理論的には、アドラー心理学というのは、本当に何もかも問題がなくなるような叡知だと思います。

あとは理論で終わらず身に付けていくこと。

こうしていくことができれば、非常に複雑で問題だらけに見える世界が、シンプルで優しい世界に見えてくることと思います。

「問題は自分の頭の中にだけ存在している」そのことを腑に落としていこうと思います。

興味がある方は是非この本を読んでみて、イメージを取り入れてみてください。